結論:蓄電池の全負荷型と特定負荷型の違い・価格差(10〜25万円目安)とどっちがいいかの選び方
- 全負荷型は、停電時に家じゅうの回路(コンセント・照明)へ蓄電池から給電するタイプです。
- 特定負荷型は、あらかじめ選んだ一部の回路(冷蔵庫・照明・リビングのコンセントなど)だけに給電するタイプです。
- 普段に近い生活を優先するなら全負荷型、最低限の家電を長く使うことを優先するなら特定負荷型が向いています。
- 全負荷型でも「停電時の出力(kW)」の上限があり、家じゅうの家電を同時に使えるわけではありません。
- 同じシリーズで全負荷・特定負荷を選べる製品もあります。対応は比較表の「停電時」欄、自宅の分電盤条件で全負荷と特定負荷の工事費込み差額を比べるならページ中段の無料見積もり比較で確認できます。
全負荷型 vs 特定負荷型:停電時に使える家電(200V対応)と推奨容量早見表
| 比較項目 | 全負荷型(200V対応モデル) | 特定負荷型(100V指定回路) |
|---|---|---|
| 停電時に使える場所 | 家じゅう全ての部屋・コンセント | 事前に指定した1〜2回路(リビング・キッチン等) |
| 200Vエアコン・IH・エコキュート | 使用可能(自立出力4.0〜6.0kWの範囲内) | 原則として使用不可(100V機器のみ) |
| 冷蔵庫・照明・Wi-Fi・スマホ充電 | 使用可能 | 使用可能(消費電力を絞れるため長持ちしやすい) |
| 推奨する蓄電池容量の目安 | 9.7kWh〜21.5kWh以上(大容量15機種比較) | 6.2kWh〜9.9kWh前後(中容量18機種比較) |
| 代表的な対応モデル | 長州産業 CB-H55T77A2(7.7kWh)・CB-H55T154A2(15.4kWh)・ニチコン ESS-T5L1(9.9kWh)・ESS-T6Z1(19.9kWh)・HUAWEI 14.3kWh | ニチコン ESS-U5M1(7.7kWh・選択可)・長州産業 CB-LMP97B2(9.7kWh・選択可)・CB-LMP130B2(13.0kWh・選択可)・オムロン KPBP-A(9.7kWh・選択可)・シャープ JH-WB2621(11.5kWh・選択可) |
| 工事費込み総額・価格差の確認 | 全負荷型の工事費・補助金込み総額を無料比較 ↓ | 特定負荷型との価格差(10〜25万円目安)を無料比較 ↓ |
全負荷型と特定負荷型の違い
停電すると、電力会社からの電気が止まります。このとき蓄電池(とパワーコンディショナ)が家の中のどの範囲に電気を送れるかが、全負荷型と特定負荷型の違いです。
| 項目 | 全負荷型 | 特定負荷型 |
|---|---|---|
| 停電時に使える範囲 | 家じゅうの回路 | 事前に選んだ回路のみ |
| 停電時の使い勝手 | 普段どおりのコンセントを使える | 使えるコンセント・部屋が限られる |
| 電気の減り方 | 使う家電が多いと早く減りやすい | 使う家電が限られるので長持ちしやすい |
| 200V機器 | 製品・構成により異なる(要確認) | 製品・構成により異なる(要確認) |
| 工事 | 全負荷用の分電盤や切替機器が必要になることがある | 特定負荷用の分電盤を設けることが多い |
| よく選ばれる主力型番 | 長州産業 CB-H55T77A2(7.7kWh・5.5kW) / ニチコン ESS-T5L1(9.9kWh・5.9kW) | 長州産業 CB-LMP97B2(9.7kWh・選択可) / ニチコン ESS-U5M1(7.7kWh・選択可) |
| 設置総額・補助金の比較 | 全負荷構成の見積もり総額を比較する ↓ | 特定負荷構成の見積もり総額を比較する ↓ |
全負荷型が向いている家庭
- 停電時もエアコンや給湯など、普段と近い生活を続けたい
- 在宅介護や乳幼児がいるなど、使える部屋を限定しにくい
- 容量の大きめの蓄電池(10kWh以上など)を検討している
特定負荷型が向いている家庭
- 停電時は冷蔵庫・照明・スマートフォンの充電など最低限で足りる
- 蓄電池の容量を抑えたい
- どの回路を非常用にするか、あらかじめ決められる
全負荷対応・選択可能な蓄電池の例
当サイトがメーカー公式で確認した33製品のうち、停電時の対応を確認できた製品の例です。「選択可」は機器の組み合わせで全負荷・特定負荷を選べる製品です。
| メーカー・型番 | 停電時 | 容量(実効) | 停電時の出力 | タイプ | 設置場所 | 見積比較 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ニチコン ESS-T5L1(主力) | 全負荷 | 9.9kWh(9.1kWh) | 5.9kW | トライブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-T5X1 | 全負荷 | 14.9kWh(12.9kWh) | 5.9kW | トライブリッド | 屋内 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-T6Z1 | 全負荷 | 19.9kWh(18.2kWh) | 5.9kW | トライブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-T3M1 | 全負荷 | 7.4kWh(6.4kWh) | 4kW | トライブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-E1(ES-E1L1接続) | 全負荷 | 9.7kWh(8.6kWh) | 5.9kW | ハイブリッド | 屋外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-U4X1 | 全負荷 | 16.6kWh(14.4kWh) | 3kW | 単機能 | 屋外 | 総額比較 |
| 長州産業 CB-H55T77A2(主力) | 全負荷 | 7.7kWh(—) | 5.5kW | ハイブリッド | 屋外 | 総額比較 |
| 長州産業 CB-H55T154A2 | 全負荷 | 15.4kWh(—) | 5.5kW | ハイブリッド | 屋外 | 総額比較 |
| オムロン KPTP-A+KP-BU97C-A | 全負荷 | 9.7kWh(8.7kWh) | 6kW | トライブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ファーウェイ LUNA2000-7-NHS1 | 全負荷 | 7.1kWh(6.9kWh) | 4.95kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ファーウェイ LUNA2000-14-NHS1 | 全負荷 | 14.3kWh(13.8kWh) | 4.95kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ファーウェイ LUNA2000-21-NHS1 | 全負荷 | 21.5kWh(20.7kWh) | 4.95kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-U5L1 | 選択可 | 9.7kWh(8.6kWh) | 5.9kW | 単機能 | 屋外 | 総額比較 |
| ニチコン ESS-U5M1(後付け人気) | 選択可 | 7.7kWh(6.8kWh) | 4kW | 単機能 | 屋外 | 総額比較 |
| シャープ JH-WB2621 | 選択可 | 11.5kWh(—) | 4.2kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| シャープ JH-WB2521 | 選択可 | 7.7kWh(—) | 2.8kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| シャープ JH-WB2521×2台 | 選択可 | 15.4kWh(—) | 5.6kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| オムロン KPBP-A+KP-BU97C-A | 選択可 | 9.7kWh(8.7kWh) | 4kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| オムロン KPBP-A+KP-BU130C-A | 選択可 | 13kWh(11.6kWh) | 4kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| 長州産業 CB-LMP97B2(スマートPVマルチ主力) | 選択可 | 9.7kWh(8.7kWh) | 4kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
| 長州産業 CB-LMP130B2(スマートPVマルチ) | 選択可 | 13kWh(11.6kWh) | 4kW | ハイブリッド | 屋内外 | 総額比較 |
※値はメーカー公式資料による(当サイト確認日:2026年11月2日)。停電時の出力は機器構成によって変わる場合があります。
表を見るときの注意点
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迷ったらまず比較したい主力4モデル:太陽光と同時設置・全負荷5.5kWなら**長州産業 CB-H55T77A2(7.7kWh)、全負荷・特定負荷や単機能・ハイブリッドを柔軟に選ぶなら長州産業 CB-LMP97B2(9.7kWh)、EV連携(V2H)も視野に入れた全負荷5.9kWならニチコン ESS-T5L1(9.9kWh)、既設太陽光への単機能後付けならニチコン ESS-U5M1(7.7kWh)**が代表的な比較軸になります(自宅の分電盤条件で全負荷型・特定負荷型の無料見積もりを比較する ↑)。
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停電時の出力は構成で変わる:オムロンKPBP-Aシリーズは、特定負荷構成で自立出力2.0kVA、全負荷(トランスユニット接続)で4.0kVAとされています。長州産業のスマートPVマルチも同様に、自立出力2.0kVA(トランスユニット接続時4.0kVA)です。
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分電盤などの付属機器:長州産業のスマートPVプラス(CB-H55T77A2など)は全負荷分電盤を含めた構成機器に15年保証があると案内されています。オムロンKPTP-Aは全負荷用分電盤を使用します。
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製品名と「停電時」の表記:ファーウェイは公式サイトで「家庭全体のバックアップ」と記載しています。
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京セラ(EGS-MC1140・EGS-LM1140)、パナソニック(eneplat 6.4kWh・創蓄連携システムT 9.7kWh)、ダイヤゼブラ電機(EIBS No.8・EIBS7)、カナディアン・ソーラー(EP Cube 13.3kWh・9.9kWh)の製品は、当サイトで停電時の対応範囲(全負荷/特定負荷の標準・オプション区分)を個別ページに整理しています。また、パワコン接続方式の違いは単機能・ハイブリッド・トライブリッドの違い、世帯人数別の容量目安は蓄電池の容量の決め方(kWh目安表)で確認できます。
選ぶときに確認したい3つのポイント
1. 停電時に使いたい家電と消費電力
冷蔵庫、照明、通信機器、テレビ程度なら特定負荷型でも足りることが多い一方、エアコン、IHクッキングヒーター、電子レンジなどを同時に使うと、全負荷型でも停電時の出力を超えることがあります。停電時に「何を、同時にどれだけ」使いたいかを書き出しておくと、店との相談がスムーズです。
2. 容量とのバランス
全負荷型で家じゅうの家電を使うと、蓄電池は早く空になります。容量の目安は容量シミュレーターで計算でき、停電時に使いたい時間(半日・1日・2日)も選べます。
3. 200V機器への対応
エコキュートや200Vエアコンを停電時に動かしたい場合は、「全負荷」という表記だけでなく、停電時に200Vを出力できるかを必ず仕様書で確認してください。製品や構成によって異なります。
まとめ:見積もりで確認すること
全負荷型か特定負荷型かは、製品そのものだけでなく、分電盤の工事や付属機器の組み合わせで決まる場合があります。見積もりでは、①全負荷・特定負荷のどちらの構成か、②停電時の出力(kW/kVA)と200V対応、③分電盤や切替機器の費用が含まれているか、を確認しましょう。メーカーごとの構成の違いは長州産業の蓄電池比較、ニチコンの蓄電池比較、オムロンの蓄電池比較、シャープの蓄電池比較、ファーウェイの蓄電池比較、全製品の一覧は蓄電池比較表から確認できます。